Essay

日記という狂気

こんにちは。当サイト(あとがたりぶろぐ)を運営しているうっちーです。

これを読んでいるあなたは、日記というものを書いたことがあるだろうか。

後世に伝えていくという大義名分の元、義務感を抱きながら書いている者、感情浄化作用のため日記を書かなければ精神を安定させることができない者、ただ単に備忘録として書いている者。

様々な想いを込めて書いているのだろう。

しかしそれにしても、日記というものはつくづく羞恥心を煽る代物である。

いや、こんな社交辞令のようなかたっくるしいセリフをいうのはやめよう。

そう、新卒で働いていた頃の、日記が出てきました。

今回は、特別に(なにが)公開します。

でもまあ、そんな簡単に公開しても僕の羞恥心が無駄に終わるだけなので、この前電車で聞いた話をさせてください。

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新幹線で眠い目をこすりながらコーヒーを飲んでいると、こんな会話が後ろから聞こえてきた。

おそらく20代後半とみられる女性二人組だ。九州の方言っぽい感じである

※一部編集

A「ねえねえ、うちの経理部の中だと誰と付き合いたいと思う?」

B「えー、誰やろ??山川さんとか?」

A「あー、山川さんね。たしかに結婚ってなると山川さんになるんかなあ?」

B「だって、他おらんくない?松島さんとか顔は整ってるかもしれんけど、髭がめちゃくちゃこゆいしね〜」

A「いやー、松島さんはないよ!部屋とか汚そうやし!シャツの第一ボタン外したら胸毛出てたのが見えたんよ~」

ひ~、と声を抑えながらBが叫ぶ。

A「しかも中途で入ってきた事務のサヤマさんのことずっと見とるし笑」

B「たしかにあれは見過ぎやわ笑」

A「なんか、ちらっとサヤマさんのこと見たと思ったらノートにメモしとるんよ」

B「え〜!日記とか?きもいって〜」

ここに松島さんがいたとしたら、松島さんは顔を真っ赤にしていたに違いない。一生忘れることはできないだろう。

A「松島はないとして、じゃあやっぱり山川さんかな〜」

松島さんのことは、もう呼び捨てていた。

B「山川さんすごい気きくしね。この前、サヤマさんがコピー機の前でウロウロしながらなんか困ってそうやったのね。そしたら案の定、松島が近寄って話しかけてたんよ」

うわー完全に狙われてるやん、とAが言う。

B「なんか手伝うとかそんな感じでもなくて、コピー機のところに肘を立てて偉そうにしゃべっててね、サヤマさんも入ったばっかだし、優しいからさ、松島に付き合ってなかなか仕事に戻れなさそうだったのよ」

A「ほうほう、そこで、すかさず山川さんが登場?」

B「んーまあ登場するんだけど、普通になにかコピーしに来たけん、松島もコピー機から離れて、コピーした書類持ってサヤマさんに『この契約書製本して、〇〇に送ってくれない?ゴメンだけど、ちょっと急ぎで』って」

A「さっすがぁ~」

B「やっぱ気が利く男って違うよね~、なんかもう格がさ」

なるほど、助け方としては割とベタな感じだけど、こういうことを自然にできる人が、「付き合いたい男」、「結婚したい男」にランクインするのかもしれないと思った。

確かに、常に周りを見ていて、誰かが困っていたらすかさずフォローをいれる、いわゆる仕事のできる男はいる。これをごく自然にやるのか、それとも緊張しながら噛み噛みでやるのかが、男の技量の格の差なのかもしれない。

とはいいつつ、本当に山川さんは急ぎの仕事で頼んだのかもしれないが、この「タイミングのいい男」というのも、もちろんプラスポイントだ。

しかし、僕は、次に聞いたセリフで、コーヒーをぶちまけそうになった。

A「そうねー。まあでも、山川さん前歯欠けてるけどね

聞き間違いではなかろうか。前歯がかけている??

前歯が「翔けている」でも、前歯を「賭けている」でもなく、

この女性は「前歯が欠けている」と言ったのだろうか?

いや、翔けていても賭けていても、それこそ意味がわからないが、前歯が欠けていることと、やまかわさんの「良い男」の話とどうつながるのだろうか。

僕はこんなに破壊力のある言葉を知らないかもしれない。

なんというか、いままでの気が利くエピソードとか松島さんとの格の違いを見せつけた 山川さんの人となりを忘却の彼方へと消し去ってしまうようである。

こういう会話が聞けるから、他人の会話に聞き耳をたてることをやめられない。

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しかし、なぜこんな話をしてるかというと、松島さんと山川さんのちょっと恥ずかしい話をぶっこめば、僕の日記の恥ずかしさが多少薄まるのではないかと思った次第である。

山川さんの前歯を、脳内で想像しているうちに、日記を載せてしまおう。

※一部改変

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〜うっちーのぽかぽか日記〜

朝起きた時、うっちーはとても憂鬱な気分でした。うっちーの苦手な訪問があったからです。しかし、家を出る直前、今日の訪問はなくなったと部長から連絡がありました。うっちーはどこかホッとしてしまいました。それは初めて部長との同行でとても不安だったからです。本来ならば、訪問の準備やプレゼンで緊張した1日を過ごす予定でしたが、とてものんびりとした日になってしまいました。声優さんが好きなうっちーは、「水瀬いのりのMelody Flag」を聴きながら仕事をこなしていると、お客様からメールが届きました。それは1週間ほど前にお問い合わせをもらい、うっちーが担当したアニメ系の会社からでした。「先日お問い合わせしたサービスの利用を見送ることになってしまった」という内容でした。まだ説明にも伺っておらず、訪問日程の調整の段階だったので、アニメが大好きなうっちーは少しショックを受けてしまいました。アニメが大好きなうっちーにとって、入社して初めて楽しみだと思える訪問だったからです。訪問がリスケになり喜んでしまったうっちーは、罰を受けたんだと思いました。アニメの会社には行けなくなってしまいましたが、お客様を大事にしていけば、いつかきっと良いことが待ってる。そう思う、うっちーでした。

 

ところで、山川さんのように(話題をそらす)、完璧に見える男性にもちょっと可愛げがある一面は、隠れているようで気づかないだけある。

そんな人間っぽい一面を見つけると、なんだかとても得をしたような気持ちになる。

みなさんの、人間っぽい一面を教えてください。

それにしても、「前歯欠けてるけど」はやばいよなあ。

追記

ホントは、自分の恥ずかしい日記をただ公開して、一人で勝手に悶絶するつもりでしたが、サヤマさんを盗み見て日記を書いている(日記と断定してないけど)松島さんの話を思い出して、これを使えば自分の恥ずかしさは半減するのではないかと思い、記事にしました。

つまるところ、松島さんと、山川さんをかませいぬにしてしまいました。

(会ったことないけど、すいません)

本来の趣旨とは違い、電車で盗み聞きした話がメインになってしまいましたが、僕の日記については忘れてもらって大丈夫です。

(昔、絵を描いている人と絵本をつくってみようということがあり、上の日記がちょっと子供っぽい文体というのはそういうことです)言い訳