心理学

適応障害から救われたアドラー心理学とは?【目的論について】

こんにちは。

あとがたりぶろぐを運営しているうっちーです。

このブログを始めてから、そろそろ1ヶ月が経とうとしており、この記事で30記事目になります。

当初から書きたいと思っていた「アドラー心理学」ですが、自分の中でも理解が難しく、実践するとなるとさらに難しい考え方になります。

この本を読んでから、考え方は180度変わりましたが、やはり自分の中でも疑問点が残るため、なかなか記事にできずにいました。

しかし、心の病気で苦しんでいる人や、自分の生き方に自信が持てない人に、この考え方を知ってもらえれば、僕のように救われた気持ちになるのかもしれないと思い、記事にすることにしました。

この記事では、僕がコペルニクス的転回だった「目的論」という考え方に焦点を当てて書きます。

そして、僕が新卒で適応障害と診断された経験をもとに、今までどういう生き方をしてきたのか、どういう考え方だったのか、ということも含めて書いてみたいと思います。

経験談はこちらから!

【前篇】新卒で適応障害と診断され退職した理由【心の病気は甘えじゃない】こんにちは。当サイトを運営しているうっちー(@ucchi_ato)です。 これを読んでくださっている新卒の方、もしくは教育係として...

あくまで、僕の事例なので、これを読んでいる方は、自分に当てはめて読んでみると理解しやすいかもしれません。

アドラー心理学とは?

アドラー心理学って何?という人のために少しだけ、この心理学を提唱した、アルフレッド・アドラーという人のことについて紹介します。

 アルフレッド・アドラーって誰?

アルフレッド・アドラー(1870年2月7日 – 1937年5月28日)
オーストリア出身の精神科医、心理学者、社会理論家。
ジークムント・フロイトおよびカール・グスタフ・ユングと並んで現代のパーソナリティ理論や心理療法を確立した1人。
初期の頃のフロイトとの関わりについて誤解があるが、アドラーはフロイトの共同研究者であり、1911年にはフロイトのグループとは完全に決別し、個人心理学(アドラー心理学)を創始した。

出典:wikipedia

アドラーは、あの有名なフロイト・ユングにならぶ「心理学の三大巨頭」のうちの一人。

アドラーとフロイトは年齢が近かったそうで、対等な研究者として関係を結んでいたそうです。

 フロイトが提唱した原因論とは

まずは、フロイトが提唱した、原因論という考え方を先に紹介します。

フロイトは、トラウマの存在を確立した人です。

「あらゆる結果の前には原因がある」という考え方ですね。

とてもシンプルでわかりやすく、納得できる考え方だと思います。

現に、僕も、適応障害が治るまでの25年間、過去の原因に囚われて生きていました。

僕には、心に大きな傷を負うような大きなトラウマはありませんが、自分に自信が持てなかったり、自己肯定感が低いのは過去に原因があるからだと思っていました。

というのも、僕はなにか大きな決断が迫られている時は、必ず親が登場していたんですよね。

例えば、大学。

僕は同志社大学出身ですが、ここに行きたい!と思って入ったわけではありませんでした。

もともとは国立大学を目指していたんですが、学校の先生の紹介で、同志社の指定校推薦があるから受けてみない?と言われたのです。

しかし、その時は国立大学を目指していたので、「いや、大丈夫です」と断りました。

家に帰って、同志社大学をすすめられたことを親に相談すると、関西では名門校だしいいやん!!ということで、「親が言うんだったらそうしようかな」というなんとも自分の意志のない考えで大学を決めました。

誤解なきよう伝えておきたいのですが、同志社大学はとても素晴らしい学校でした。

いまでは、卒業できて本当に良かったと思っています。

しかし、問題はそこではなく、自分の意志で大学を決めていないということです。

ここでは、僕の一例として、大きな決断を親に任せてしまったことをお話していますが、こういうことは僕の人生でかなりの数があります。

そのことが、社会人になってから再び発揮されました。

「自分は、過去に大きな決断を親任せにしてきたから、自分の決断に自信が持てず、自己肯定感も低く、常に不安な状態なんだ」

休学中は、自分のやりたいことに挑戦してきたつもりでしたが、新卒で就職した企業が第一志望ではなかったので、モチベーションも上がらず、失敗するたびに自分を責めて、こういう考え方ばかりしていました。

これは、あきらかに原因論という立場の考え方です。

現在のうっちーは(結果)、今まで大きな決断を親任せにしてきたから(過去の原因)、自分の決断に自信が持てず、自己肯定感も低く、常に不安な状態である。

他にもこんなことを考えて自己否定していました。

「常に周りの目を気にする性格になったのは、中学と高校、バスケットボール部のキャプテンを2回経験し、監督や保護者に怒られないようにプレーしてきたからだ」

僕の経験をもとに書いていますが、これを読んでいる方の中には、自分が現在こうなったのは、〇〇という原因があるから、と考えて生きている人も多いのではないでしょうか?

もちろん、この考え方を否定しているわけではありません。

僕には想像もできない、心に大きな傷を負うようなトラウマを抱えている人もいると思います。

しかし、その原因論の立場だとおかしなことになりませんか?

もう一度、僕のバスケの例で考えてみます。

「バスケットボール部のキャプテンを経験し、監督や保護者に怒られないようにプレーしてきた人」は、

「常に周りの目を気にして自分に自信が持てない、自己否定ばかりする人」

になってないと、つじつまが合わないですよね?

過去の原因にばかり目を向けて、原因だけで物事を説明しようとすると、

僕たちの今と、そして未来は、すべてが過去の出来事によって決定済みであり、動かしようのないものである。

という決定論に行き着いてしまいます。

この考え方のままでは、おそらく幸せに生きることは難しいでしょう。

長くなってしまい恐縮ですが、逆に、アドラーの、過去は関係ないと主張する目的論について説明します。

 トラウマは存在しない(過去は関係ない)という目的論とは

過去が関係ないなら、僕が、自信を持てない人間で、自己肯定感も低く、常に周りの目を気にして不安になっているという状態は、何の理由もなくそうなってしまった、ということになるんじゃないの?

と思いませんか?

僕は、アドラー心理学を勉強しながらそう思っていました。

机上の空論やんけ!と。

だって、僕がこんな考え方なのは、なにかしら理由(原因)がある。

そうじゃないと説明がつかないですよね?

そこで、アドラーは、過去の原因ではなく、いまの目的を考えます。

僕は新卒の頃、

「自分に自信がなく、常に自己否定をして不安だから、仕事ができないし、したくない」

と考えていました。

仕事がしたくないのは甘えだろ!!と言われると話がややこしくなるので、こちらも一緒に読んでいただけると嬉しいです。

【前篇】新卒で適応障害と診断され退職した理由【心の病気は甘えじゃない】こんにちは。当サイトを運営しているうっちー(@ucchi_ato)です。 これを読んでくださっている新卒の方、もしくは教育係として...

しかし、アドラーの目的論は、順番が逆です。

「仕事をしたくないから、自分に自信がなく、常に自己否定をして不安という感情をつくり出している」

と考えます。

どういうこと?ですよね。笑

つまり、僕の場合だと、「仕事をしたくない」という目的が先にあります。

その「仕事をしたくない」という目的を達成する手段として、「不安」という感情を創り出していると考えます。

これが、目的論という立場です。

この考え方には、確かにそうだったなあ、と思ってしまいました。

新卒の頃、僕は、営業先で堂々とプレゼンできない理由を、過去の原因から探していました。

自信がないのは、今まで自分で大きな決断をしていないせいだ。

人の目を気にしてばっかりなのは、バスケ部でキャプテンをしていたからだ。

そして、自己否定を繰り返し、適応障害と診断されてしまいました。

アドラー心理学は、トラウマを明確に否定しています。

この考え方には大きく救われました。

「いかなる経験も、それ自体では成功の原因でも失敗の原因でもない。われわれは自分の経験によるショックーいわゆるトラウマーに苦しむのではなく、経験の中から目的に叶うものを見つけ出す。自分の経験によって決定されるのではなく、経験に与える意味によって自らを決定するのである

出典:『嫌われる勇気』p.30

「経験それ自体」ではなく、「経験に与える意味」によって、現在の自分を決定している、ということです。

たった一冊の本で、人生は変わる

大きな心の傷が、自身に与える影響は決してゼロではないでしょう。

僕は、今でも大学を自分で決めていたら、とか、バスケ部のキャプテンじゃなかったら、ということを考える時はあります。

しかし、アドラー心理学を知ってしまった以上、その経験に意味を与えることができるのは今の自分だけである、ということを理解しました。

・親の言うとおりに、大学を選んだ結果、自分で決断することの大切さを学んだ

・バスケ部で、監督や親の目を気にしてプレーをしていたことで、人の気持ちがとってもよくわかるようになった

こういう考え方を意識してするようになりました。

適応障害になって、なぜ自分はこうなったんだろう?という疑問からアドラー心理学にたどり着き、初めて、過去にとらわれるような生き方をしたくないと思えるようになったんです。

ここまで25年かかっちゃいましたね。

適応障害になったことは、自分にとって、とてもプラスに働いていると思っています。

人の目を気にして生きてきた自分が、今こうしてブログを書いている。

そして適応障害になって気づくことができて、良かったとさえ思っています。

これを良いか悪いか捉えるのは、まさしく今の僕です。

今までの自分じゃ信じられないことですが、これもすべて一冊の本のおかげです。

今、心の病気で苦しんでいる人や、自分の生き方に悩んでいる人は、是非読んでみてください。

おわりに

アドラー心理学の目的論について紹介しましたが、納得できない部分もあると思います。

僕も「言ってることはわかるんだけど、机上の空論だよね」と思いながら読んでいました。

しかし、読み進めると、ある言葉にハッとしたり、これを実践できたら幸せに生きれるかも、と思える瞬間が何回もあります。

ここで紹介した目的論は、『嫌われる勇気』のさわりの部分なので、この記事を読んで、なんとなく言いたいことはわかるんだけど、やっぱりちょっとよくわからないという方もいるのではないかと思います。

そういう方には、是非本を読んでいただきたいですが、もっと色んな人に知ってもらいたい考え方なので、僕自身、もっと理解して深く掘り下げた記事にしたいと思っています。

また、わかりにくかった点があれば、遠慮なく言っていただけると幸いです、

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