レビュー

【映画レビュー】瑛太&生田斗真ダブル主演の『友罪』を見た正直な感想。

まだ心が未熟な感じを残す喋り方をする瑛太の演技が凄すぎる。表情も行動も寒気のするような怖さです。

今回のこの映画はかなり重めの社会問題を題材にしているので、賛否両論あったかと思います。
自分は否のほうの意見なのですが、元記者の過去の罪と少年Aの過去の罪を対比させるような見せ方にしているのは、エンターテイメントとしての見せ方になっているので正直そこはかなり問題だと思いました。
あと、別の事件を入れ込みすぎてまとまりがなかったように感じました。
実際の事件を元に作られたストーリーなので、頭では架空の話だとわかっていても、観客からすると神戸の事件がチラついて離れません。

こういうテーマを題材にするのであれば、もっと事実を忠実に再現した方がよかったのではないでしょうか?
そうでないと、ここで描かれていることはただの想像の世界なので、どういう見方をすればいいのかわからないと思います。

加害者とその家族の不遇な生活を中心に物語が進んでいくので、こんな惨めな生活をしなければならないなんてかわいそう、と思ってしまう自分もいました。
なので、これをみた本当の被害者遺族はたまったもんじゃないと思います。

この映画から読み取るメッセージは、「もし友人が凶悪な殺人犯だったと知ったら、あなたは友達を続けますか?」ということだと思いますが、そんなんわからんです。
少年Aは不遇な生活をしていて、罪を償いたいと思ってるし、人に優しくすることもできる、っていうのを見せられたらそりゃあ感情移入というか同情させられますよね。
でも問題なのは、それは事実じゃなくて作者が勝手に作った設定で、作者都合で加害者よりの見方になっていることが嫌です。
いやまあ確かに、現実に殺人犯として裁かれて償って苦しみを抱えながら生きてる人はたくさんいるんだろうけど。
これが神戸の事件を題材にしていることがモヤモヤの原因なのかも…
なんの先入観もなく、印象操作もさせられないフラットな状況だとまた違って見えるのかも。
んー、難しい。

別に加害者のことを恨んでるとかはないし、怒りも感じてるわけじゃあないですが、この題材を「エンターテイメントとして」の見せ方にしているところがとても不快でした。
控えめに言ってキライです。

だけど、この映画の少年A役を引き受けた瑛太の覚悟はすんばらしいとおもうので、3点。